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2013年7月 4日 (木)

安全の先頭へ ~JR東海バス~

 JRグループのJR東海バスが運行する、東京~名古屋間の格安夜行便「青春ドリームなごや号」に新車が入りました。
 東京~名古屋間でJR東海バスが運行する夜行高速バスには、独立3列シート(1人がけシートx3、一部プレミアムシート等もある)の「ドリームなごや号」と、4列シート(2人がけシートx2)で少々狭いながらも運賃が安い「青春ドリームなごや号」の2種類が存在します。
 JR東海バス:7月1日より青春ドリームなごや号に新車を投入します
 http://www01.jrtbinm.co.jp/topics/e/71_1.html

Dsc_9613
 写真は「744-13952号車(名古屋200か3251)」ですが、13951~13953の3台が同時に導入されたようです。この3台は、2011・2012年式の車両同様、4列ワイドシート・コンセント付きであるほか、2列目以降の各席にはフットレスト(足乗せ台)が付いており、1列目は足下が従来より広くなり、またシートテーブルも改良されるなど、従来車よりも快適性が増しています。

 ただ、それだけではありません。それだけなら、他のネタを差し置いてまで取り上げません。

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 ナンバープレートの横に四角い穴があいているのが見えますが、ここには「車間距離レーダー(ミリ波レーダー)」が内蔵されており、レーダーが車間距離の接近を感知すると、警報を出してブレーキをかけるよう促す「車間距離警報」が作動します。また、車間距離警報とは別に、運転士の走行パターンを記憶し、注意力低下を判断する「運転注意力モニター」も装備されています(両者は必要に応じて連動します)。これらは2012年式の車両にも装備されているものです。
  少々難しくなってしまいましたが、「あの手この手で居眠り運転による事故を防ぐ」装置が装備されているのです。

 これらに加え、2013年式の車両には「衝突被害軽減ブレーキ(AMB)」が装備されています。これは、「車間距離警報」が作動したにもかかわらず、運転士がブレーキをかけるなどの回避動作を行わず(居眠り運転・急病で意識を失った場合など)衝突が避けられない場合にも、自動的にブレーキをかけて極力速度を落とすことで、衝突時の衝撃を緩和・被害を軽減するものです。AMBは、昨年4月の「関越事故」をうけ、国交省が装備を義務化しましたが、この車両を製造した「三菱ふそうトラック・バス」では、義務化以前の段階から標準装備としています。

 参考:http://busfan.jp/archives/1346

 標準装備されているとはいえ、バス製造会社ではなくバス運行会社のプレスリリースに記載されることは珍しいことです。また、バス運行会社のWEBサイトでは、快適性など利用者に直接好感を持たれることが優先されがちなものですが、今回のJR東海バスのリリースでは、第一に衝突被害軽減ブレーキの装備がかかれているあたりから、JR東海バスの「安全を守る意志」が感じられます。「関越事故」以後、バスの安全性に関する関心が高まっているという背景はあるものの、これができる会社はそう多くはありません。
 この「衝突被害軽減ブレーキ」、あくまでも事故の際に被害を軽減するためのものです。当然のことですが、「作動せずに済む」に越したことはありませんし、私もそう願っています。

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 安全運行のため、考えうる限りの「装備」と「意志」を詰め込んだバスが、毎夜、東京と名古屋を結びます。

 JR東海バス バスのご案内>名古屋⇔東京
 http://www01.jrtbinm.co.jp/recommend/130208/index.html

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コメント

初めまして、JR東海バスの最近の渋新、ドリームなごや、青春ドリームなごやの各路線をさらにテコいれしましたね。昨年の新車導入から1年経ったばかりでの新車導入は驚きました。ツアーバスが路線に移行することに伴う対抗だと思います。静岡も、渋新が開設されると思いきや駿府が開設されてからダイヤや車両の怒涛となる対抗をしていました。まさにやられたらやり返す、そんな感じでありました。そして今は渋新が主体の運用になって東京駅方面が区間利用と振り分けられました。

それとこのシートの味を知ってしまうと貸切バスのシートの質感が今一に見えてしまっています。ですから貸切にも持ってこいの仕様ですね。

 はじめまして。コメントいただきありがとうございます。

 ここ数年、JR東海バスの積極的な新車導入と車両のハイグレード化は目を見張るものがありますね。おっしゃる通り、ツアーバス(が移行した新高速バス)や駿府ライナーなどへの、並行路線対策としてのハイグレード化でしょう。また、今後もこの仕様での導入が続けば、いずれは東名高速線など他路線のグレードも上がっていくであろうことを考えると、競合の発生でJR東海バスそのものが居住性改善に意欲的になったのかなとも思います。

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